Circular Economy Hubは、アーキタイプベンチャーズ北原宏和パートナーと共同で、国内サーキュラーエコノミースタートアップ/ベンチャー企業のマーケットマップ(冒頭画像)とリスト(下記URL)を公開した。
本記事では、サーキュラーエコノミースタートアップ/ベンチャーをめぐる動向や、各分野においてCircular Economy Hubが注目する企業11社を紹介。
サーキュラーエコノミースタートアップ/ベンチャー動向
国内外でサーキュラーエコノミーの認知と移行への具体的な動きが進むなか、事業の中核にサーキュラーエコノミーを置くスタートアップ/ベンチャーが勃興し、投資家の注目を浴びている。
その背景として、下記のような点が挙げられる。
・カーボンニュートラルに資するサーキュラーエコノミーとしての認知
・外部不経済の内部化が、政策や規制、インセンティブにより進捗していること
・サーキュラーエコノミー関連市場拡大の認知、関連技術などの需要の増大
・ESG投資・インパクト投資の取り組みと開示の進化・手法の整備
・デジタル技術の発展
・クライメートテックに続く、同分野への注目の高まり
今回ファーメンステーションは素材(Material)に分類された。
サーキュラーエコノミー移行においては素材の循環は必須となる。ここでは代替素材とバイオ素材に分類した。
独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップ。未利用資源を発酵・蒸留してエタノールおよび発酵原料を製造し、化粧品原料等のバイオ由来の高付加価値原料市場を開拓する。残った発酵粕は化粧品の原料や鶏・牛の餌に活用し、鶏糞や牛糞は畑や田んぼの肥料にする循環型モデルを構築。休耕田や遊休水田を再生・利用する点や、企業の食関連工場から排出される残さなどの食品廃棄物に付加価値をつける点が特徴だ。主力商品のライスエタノールは、USDA認証、エコサートCOSMOS認証を、同社自体もB Corp認証を取得した。原料生産のほか、OEM・ODM・ノベルティ制作、大手企業との事業共創も手掛け、国内およびグローバルの課題解決に挑む。リサイクル・アップサイクルにも該当するが、ここでは素材に分類。
投資動向や他11社については、こちらをご覧ください。
https://cehub.jp/opinion/startup-market-map-11-selections-202301/