プレスリリース
2021.03.09

岩手県産ヒエのヌカを世界で初めて化粧品原料化、サステナブル原料として「ヒエヌカオイル」「ヒエヌカエキス」の取扱を開始

独自の発酵技術で未利用資源を活用し、循環型社会を構築するスタートアップの株式会社ファーメンステーション(代表取締役:酒井里奈、本社:東京都)は、岩手県産のヒエのヌカから抽出する「ヒエヌカオイル」「ヒエヌカエキス」を開発、取扱を開始いたします。

当社は、岩手県奥州市のラボを拠点にし、休耕田を活用した原料米の生産、多様な未利用資源からの原料開発を行い、サステナブルな製品開発・事業展開を目指す企業に向けた原料提供や、OEM/OEM事業を展開しており、これまでも、有機JAS米を原料とした国内唯一のエコサートおよびUSDAオーガニック認証エタノールや米もろみ粕の製造に取り組んでまいりました。

本件は、公益財団法人岩手生物工学研究センターと株式会社JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部(以下、プロ農夢花巻)との取組によるものです。岩手県は雑穀の日本一の産地であり、中でも花巻は、ヒエの国内生産の8〜9割を生産しています。ヒエは代表的な雑穀であり、健康食品で注目を集めている食材ですが、ヒエヌカはこれまで畑に肥料としてまいたり、一部を家畜のエサとして混ぜる以外に用途がなく有効活用されておりませんでした。このヒエのヌカに注目、オイルやエキスを抽出することで美白や抗炎症作用など機能性の高い世界初の化粧品原料が誕生しました。

この取り組みは、栄養豊富なヒエを余すところなく活用できるだけでなく、ヒエヌカを新たな地域資源と捉え、ヒエ生産農業者の所得向上と地域産業振興にも貢献できることが期待されています。

当社では、これらの原料の販売およびこれらを活用したODM/OEM事業に取り組みます。
当社のオリジナル原料開発のノウハウと、サステナブルプロダクト、クリーンビューティー市場の知見を生かし、今後とも環境に配慮された、国産原料で、クリーンビューティーの発展に貢献する商品開発をしてまいります。


新規原料「ヒエヌカオイル」「ヒエヌカエキス」について
ヒエヌカを原料に以下2種類の原料開発に取り組みました。
機能性や成分分析を公益財団法人岩手生物工学研究センターが実施、機能性のあるサステナブル原料としての利用が期待されます。

▼ ヒエヌカオイル
溶剤を使わず圧搾法で製造、100kgのヒエから150gしか取れない稀少なオイルです。
美白活性、抗炎症作用が期待されており、以下の有効成分が確認されています。
主な有効成分と効果:ルテイン(美容成分)、ゼアキサンチン(抗酸化作用・アンチエイジング)、ビタミンE(抗酸化作用)、リノール酸(メラニン抑制)

▼ ヒエヌカエキス
ヒエヌカオイルを搾ったあとの搾りかすから抽出したエキスです。
美白活性、抗炎症作用が期待されており、以下の有効成分が確認されています。
主な有効成分と効果:ルテイン(美容成分)、ゼアキサンチン(抗酸化作用・アンチエイジング)、N-p-クロマイルセロトニン(抗酸化作用)、ビタミンE(抗酸化作用)

残った搾り粕は、ヒエヌカエキスにするほか、地域の家畜のエサとして活用、産地を拠点とした資源循環システムの構築を目指しております。

製品事例
これらの新規原料のプロモーションのため、ヒエヌカオイルおよびヒエヌカエキスを原料に以下の試作品を製造いたしました。今後は、原料販売とともに、機能性のエビデンスやトレーサビリティを明確にしたこれからの市場に求められる製品ODM/OEMにも取り組みます。

▼ ヒエヌカオイル配合リップクリーム
・天然由来原料100%
・石油由来成分、合成着色料、合成保存料、防腐剤、合成香料不使用
・美白活性、ビタミンE、抗酸化作用、美容成分、メラニン抑制効果が認められている岩手県産ヒエヌカオイル配合

▼ ヒエヌカエキス配合ハンドクリーム
・天然由来原料100%
・石油由来成分、合成着色料、合成保存料、防腐剤、合成香料不使用
・美白活性、ビタミンE、抗酸化作用、美容成分が認められている岩手県産ヒエヌカエキス配合

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