プレスリリース
2023.03.27

廃棄パン由来のエタノール商用化製造を実現 チルディー(ニッスイグループ)との「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」

独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップの株式会社ファーメンステーションは、パンの製造過程やパンの加工食品製造過程で出るパン耳等の製造残渣や余剰等を原材料に、高濃度エタノールの製造を実現し商用化いたしました。

 この未利用バイオマス由来のエタノールの開発・製造技術を活用し、ニッスイグループでコンビニエンスストアやスーパーマーケット向けに食品製造を行う株式会社チルディー(本社:東京都、代表取締役社長:綱島 正芳)と持続可能な社会に向けたサーキュラエコノミー(循環型経済)の実現を目指した「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」として、サンドイッチ等の製造過程で出るパン耳残渣をアップサイクルし製造したエタノールを配合した除菌アルコールを開発、チルディー社内で再び活用する社内循環型アップサイクルの取り組みを開始いたしました。


チルディーでは様々な食品製造販売を行っています。その製造過程でやむを得ず出る残渣について、フードロス削減の観点からこれまでも様々な取り組みを行っており、今回対象としたサンドイッチを製造する過程で出るパン耳残渣についても、パン粉として二次加工をして販売したり、飼料として活用するなど、廃棄を可能な限り減らす活動をしておりました。
 この残渣のさらなる活用として、ファーメンステーションとの共創により、リサイクル等を超え様々なアイデアや手法でさらに価値の高いプロダクトに転換するアップサイクルを目指し、今回の開発に至りました。サンドイッチを製造する過程で出るパン耳残渣由来のエタノールは、再びチルディー社内で入出時に利用する除菌アルコールにすることで、資源循環を実現する社内循環型のアップサイクルを実現しました。
 また、発酵・蒸留時に発生する副産物である発酵粕もゴミとせず、ニワトリの飼料として余すことなく活用します。両社は「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」を通じて、持続可能な社会に向けたサーキュラエコノミー(循環型経済)の実現を目指し取り組みを進めます。

詳細、および開発・製造プラットフォームについてはこちらをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000051332.html

ファーメンステーションの未利用資源循環パートナーシップ事例
https://fermenstation.co.jp/collabo/